はしもと内科消化器内科クリニックでは、消化器内視鏡学会専門医である院長が、お一人お一人丁寧に検査します。
がん化するおそれのある大腸ポリープを発見した場合には、その場で切除することが可能です。
大腸内視鏡検査では、カメラを通して大腸全体の粘膜を直接観察していきます。
大腸がんやポリープ、炎症、潰瘍といった病変を、早期のうちに、高い精度で発見することが可能です。
特に症状の少ない大腸がんの早期発見には、今や欠かせない検査と言えます。
大腸がん検診で行われる便潜血検査は、あくまでスクリーニング検査
(大勢の中から、病気の疑いのある人を発見するための検査)です。
以下のような点で比較すると、大腸内視鏡検査の重要性が見えてきます。
カメラを通して大腸粘膜を観察し、炎症・潰瘍の有無や程度を調べます。症状だけでは判断ができない大腸が、ポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病を含む疾患の確定診断を行うことができます。
大腸がんは、ほとんど症状のないまま進行します。また、出血を伴わないことも珍しくありません。高解像度のカメラで粘膜を直接観察する大腸内視鏡検査であれば、大腸がんをはじめとする病気の早期発見が可能です。
大腸がんのほとんどは、大腸ポリープががん化して発生します。患者様のご同意を得ている場合には、大腸内視鏡検査の際に、ポリープを発見次第その場で切除することができます。これまでは、病変の粘膜下に生理食塩水を局所注射し、病変をしっかりLiftingさせてからスネアというループ状のワイヤーに電気を通電して切除する(EMR)のが通常でしたが、ここ最近は大きさが小さく、明らかに良性のポリープであれば通電せずに切除するcold snare polypectomyを施行しております。出血のリスクは通電するEMRより少なく、体への負担も少なくなっています。
動物性脂肪の摂り過ぎや食物繊維の不足、飲み過ぎ、肥満、喫煙などを原因として起こります。早期での発見により、5年生存率はほぼ100%に保たれます。大腸がんは食事の欧米化とともに急激に増加し、日本では死亡者第1位、患者数の第3位を占めており、年間の罹患患者は10万人です。発症の原因としては肥満、肉の摂取の増加などが指摘されています。 早期にはほとんど自覚症状がありません。進行してくると、血便、下血、腹痛、便秘と下痢を繰り返すなどの症状が認められます。
大腸がんと同様の原因によって発生します。「腫瘍性」のポリープ、「非腫瘍性」のうちの「大腸腺腫」は、癌化の可能性があります。大腸ポリープは大きくなるほど一部に癌を合併する率が高くなります。ポリープついては基本的に切除ることが勧められます。ポリープついては茎のあるものとないものとあり、有茎性の場合はポリープの茎の部分にスネアというワイヤーで通電して切除するポリペクトミーが行われます。2センチをこえるような大きな病変(特に、平べったく広がるLST;側方進展型腫瘍 に対しては内視鏡的粘膜下層剥離術が行われます。
原因不明であり、難病指定を受けています。大腸粘の粘膜にびらんや潰瘍ができる炎症性の疾患です。下痢・血便・腹痛・体重減少・貧血などの症状を伴います。原因ははっきりしていませんが、腸内細菌、免疫異常、食生活の変化などが考えられます。発症年齢は20歳代がピークですが、若年者から高齢者まで2峰性の発症のピークが認められ、最近は高齢者の初発患者様も増加しております。平成24年度の国内患者数は14万人であり、年間1万人の増加がみられます。確定診断のためには、内視鏡検査による診断が必須となります。放置していると、大腸がんの合併のリスクが高まります。
原因不明の難病です。主として若年者に発症する原因不明の全消化管にわたる慢性の炎症性腸疾患です。下痢・血便・腹痛などの慢性的な消化器症状や、発熱、倦怠感などの症状を伴います。遺伝的素因も発症に関連するといわれ、炎症性腸疾患の家族歴、喫煙歴などが危険因子として指摘されています。治療法は重症度、年齢、基礎疾患などを総合的に考慮して選択されます。生物学的製剤をはじめとする薬剤による内科的治療と、腸管切除などの外科的治療があります。適切な治療により、症状をコントロールすることが可能です。
便秘などで腸管内圧が上がり、大腸の血流が低下し、炎症・潰瘍が生じる病気です。腹痛を主症状とし、付随して冷や汗・吐き気・嘔吐などの症状も見られます。下痢・血便を伴うこともあります。ほとんどの場合短期間でよくなるので心配はいりません。潰瘍ができることもありますが、自然に治っていきます。ご高齢の方、便秘のひどい女性に起こりやすい病気です。熱があり、腹痛が強く血便が多量に持続する場合は腸管安静を保つために絶食、点滴が必要なため入院することが必要です。下痢、血便の鑑別疾患として潰瘍性大腸炎、大腸がんなどの疑いがあるため、大腸内視鏡検査が必要です。
大腸粘膜が内圧の上昇や大腸の弱さにより外側に向かって突出したような状態になることです。症状としては下痢、便秘、お腹の張り、腹痛などが挙げられますが、無症状のケースが多くなります。大腸内視鏡検査を受けた40~60歳の日本人の18%、60歳以上の79%に大腸憩室を認めるという報告もあり、比較的よく認める疾患です。
特徴1
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検査前に、一度医師による診察を行います。診察では、症状の有無などをお伺いします。また、検査前後の注意事項をお伝えします。ご不明・ご不安な点がございましたら、何でもお尋ねください。
昼食と夕食は消化のよいものを食べてください。生野菜、海藻類、こんにゃくなど繊維質の多い食べものは避けてください。また、診察時に下剤をお渡ししておりますので、就寝前にお飲みください。
検査当日は、朝から絶食です。午前9時から、約2時間をかけて腸管洗浄剤を飲んでいただき、5~8回の排便で腸内をきれいにします。便がほとんど水のように、薄い黄色になれば結構です。
自宅で腸管洗浄剤を飲むのが不安、当院までの道中が不安という場合には、ご来院後に院内で内服およびおトイレをしてくださっても結構です。ただしその場合は、早めにご来院いただく必要があります。院内滞在時間を減らす、自宅のほうが落ち着くとのことで自宅服用される方のほうが多いです。
生体モニターで血圧・脈拍・血中酸素濃度を計測しながら、大腸内視鏡検査を行っていきます。ご希望の方には、眠ったような状態でほとんど痛みのない検査が可能になる鎮静剤を投与します。
鎮静剤を使用した場合には、意識がはっきり戻るまで院内のリカバリールームでお休みいただき、その後結果説明を行います。鎮静剤を使用しなかった場合は、準備が整い次第、結果説明を行います。
医師が検査結果をご説明いたします。画像を見ながら説明いたしますので、ご不明の点がございましたら何でもお尋ねください。大腸がんが見つかった場合などは、速やかに提携する病院をご紹介します。
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3割負担の場合 | 1割負担の場合 | |
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大腸内視鏡検査 | 約5,000円 | 約1,700円 |
大腸内視鏡検査+生研 | 約9,000円~14,000円 | 約3,000円~5,000円 |
大腸内視鏡検査+ポリープ切除 | 約20,000円~27,000円 | 約7,000円~10,000円 |
※上記費用のほか、薬剤料・注射料などの実費費用がかかります。
※ポリープ切除については、切除するポリープの数によって費用が変わります。
※PiTaPaはご利用いただけません